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2013年12月 6日 (金)

事業再生を拒むサービサー

事業再生を拒むサービサー
■自らの利益のためになんでもするハイエナ 

               
 私の手がけている業務に事業再生がある。債務超過に陥り銀行返済もままならぬ欠損会社を事業再生していくという仕事だ。バブル期にいくつもの不動産を購入して5億もの有利子負債である銀行借り入れを背負った会社。当時は景気も良くて、銀行の方から自社ビルを検討してはどうですかと誘ってくる。そのはてが5億の借金。よく借金は多ければ多いほど銀行がつぶさないからいいのだというけど、5億ぐらい銀行にとってははした金!! あれから20年、今までは長期の景気不況に世の中があえいでいる状態。売上も以前より半分で2億円ぐらいになり、業種も教育サービス業であるため仕入はなくもろ人件費産業。赤字続きの業績低迷が10年前から続いている。

 そんななかでも、銀行は黙っていない。

 天気の日には傘を貸すけど雨が降り出したら傘を貸してくれない。身体がびしょぬれになる。返済の為に財務健全化をしろと称して次々と自社物件を売却させる。貸しビル2棟、マンション2室、事業用土地1筆と次々と手放していく。担保物件を売却して結局一億の借金が残ってしまった。これからが大変!!

 事業再生として、別会社を設立して引越作業をせざるをえない。銀行も担保として売却させるものはなくなったから、あとはサービサーに債権を売却して償却してしまえばよいと判断。

  ここで新手のハイエナがやってくる。数多く居るハイエナのなかから入札で利権を取得したすぐれもの。サラ金系だったからなかなかくせ者。政府系サービサーのように簡単に和解に応じてくれそうなサービサーではない。銀行としては一円でも高く買い取ってくれればどこでもいい。

 銀行が借金返済のために応じてくれた本社ビル1億での売却に、サービサーが仮差押えに入った。その前にサービサーとの面談のとき、会社の財務内容を説明して到底返済できる額ではないと説明。和解を提案。  相手はウン千万で買ったのだから何百万での和解には応じられない。会社や代表者の自己破産をすすめてくる。裁判手続きに入れば弁護士費用に2,3百万は必要。
 そんな金はない。代表者個人の自己破産しかないからやりなさいよと言ってくる・・・。

 そんな腹の探りあいをしていると、ある日突然裁判所から仮差押えの通知書が届いた。一度手放したものを売買無効だから差押えるというのだ。買った銀行をまき込んでの分け前ぶんどり合戦になってきた。仕様がないから訴訟に応じて目下弁護士に一任状態。
  すでに所有権も移っている物件を差押えるか?節操のないサービサーだ。ちょっとでも分け前があればおすそ分けしてもらいたい。まだ肉が残っているからと動物の死がいに群がるハイエナだ。会社の事業再生に取り組んでいるさなか妨害する面倒くさいやつらだ。

  裁判の長期化、読めぬ結末・・・。これが事業の再生にむけての思わぬ試練となる。
 破産という裁判的解決が図れればいいのだが、何十年も地元で商売をしてきただけに破産というレッテルを貼られて顧客を失うことのほうが怖い。

  そんななかでの事業再生。行く手を拒むサービサー、簡単には協力してくれない。むしろハイエナ状態!!ぐちゃぐちゃにされる。解決策は事業再生により別会社での利益を図るしかない。

  だが、これが今の経済状況では、同業者の参入、少子高齢化・人口減少による客の減少、業界の再編など生き残りをかけた壮絶なバトルが繰り広げられている。前門の虎、後門の狼といった危機的状況であるのは間違いない。事業再生は綱渡りである。一つ間違えると地獄(破産)へおちてしまう・・・・・・

http://uttaeteyaru.jugem.jp/に掲載された内容の紹介です

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